シンプルで美しいチョコレートドリンクメーカー「ベルべタイザー」とは
感性工学から生まれた、シンプルで美しいチョコレートドリンクメーカー
ホテルショコラは、世界の店舗で10年以上に渡りホットショコラを提供してきました。ゲストから、自宅でホテルショコラのホットショコラを再現したいというご要望も多く頂きました。しかし、鍋の選び方、泡立て器の使い方、レシピなど、それには詳細な説明が必要です。
“自宅でも簡単に、ゲストがホテルショコラの「ホットショコラ」を楽しめたら” ― この想いが浮かんだ時、「ベルべタイザー」の開発の第一歩が始まりました。
こだわりは、もちろんその味です。これは、絶対に妥協することはできません。私たちは、古代からのカカオのパワー、そして現代のカカオ生産者の努力と高い職人性を強く広めたいと考えています。私たちの使命は、生産者のバトンを受けて、カカオの味を最大限に活かした、風味豊かでベルベッドようになめらかなホットショコラを提供することなのです。
もうひとつ大切なことは、ご家庭で気軽に楽しめるということです。
鍋で牛乳を温めたことのある方なら、いかに簡単に牛乳が焦げるか、あるいは薄い膜ができてしまうか、そしてそれを落とすのがどれだけ大変か、ご存知だと思います。それを考えただけでホットショコラを作るのが面倒になったり、せっかく作っても焦げた鍋を後で洗わなければならないと想像すると、贅沢なひとときを楽しむことはできません。煩わしい手間を解消することも大切なことです。
作る過程はもちろん、片づける手間も含めて、ホットショコラを楽しむ全ての時間を「楽しむ」ことができるマシンを開発する。これはまさに「感性工学」とも言うべき考え方でしょう。
デュアリット社との出会い
私たちが思い描く理想のマシンを開発するには、完璧なエンジニアリングとデザインを両立できるパートナーが必要でした。そこで出会ったのが、英国の高級家電ブランド デュアリット社(Dualit)です。
デュアリット社は、今から3世代前、1945年に小さな工場でビジネスをスタートしました。その後、業務用トースターが一世を風靡し、多くの有名ホテルやレストランをはじめ、1960年代には当時の豪華客船「クイーン・エリザベス2」でも使われました。1970年代になると機能だけでなく、そのデザイン性が注目され、家庭用トースターの分野でも大きな成功を果たしました。名品と謳われる彼らのトースターは、デザイン・機能面ともに高い評価を受け、現在でも世界中で愛され続けています。
こうして、デュアリット社と私たちは、完璧なホットショコラを作り出すチョコレートドリンクメーカーを共に開発し、世に送りだすためのプロジェクトを始動させました。
試行錯誤の連続
ホットショコラは非常に繊細な飲み物です。クリーミーさを出すためには攪拌して泡立てることが必要ですが、泡立ち過ぎては口当たりの良さを損ないます。
私たちは、デュアリット社とお互いの経験と知識に基づいてオープンなディスカッションから始めました。そして、その後数か月間に渡って各プロセス毎に、何度も試飲を繰り返し、完璧なホットショコラを実現するためにあらゆる調整を行いました。
エンジニアとショコラティエという二つの異なる分野の“職人”が、その思考や業務ステップにおいてこんなにも似ているとは、誰しもが想像していませんでした。ショコラティエが職人的知見に基づいて「上に泡が多すぎる」と云い、その根拠や原因を伝えると、デュアリット社のエンジニアはそれを減らすための対策を講じます。彼らは、アルゴリズムを用いてショコラティエの主観的で感覚的な反応を定量化しようとするのです。
それでも、感覚と客観的科学の間には常に乖離が発生します。完璧なホットショコラを実現するために、私たちはショコラティエの感性とエンジニアリングの溝を埋めるため、沢山の労力と時間を費やしました。
「ベルべタイザー」の細部へのこだわり
試行錯誤の果てに私たちは、南米で古くから使われている手の平でこすり合わせて攪拌する「モリニーニョ」という道具に目をつけました。この木製の手作りの道具にインスピレーションを得て、内部に入れるウィスク(泡立て器)を開発しました。
こうして、ウィスクをゆっくり回転させて攪拌することで、牛乳に空気を含ませながら泡立てすぎることなく、ふんわりと滑らかに仕上けることが可能になりました。同時に、静音性も高めることに成功しました。
一目で使い方が分かり、アルミニウムで精密に設計された本体。内側はフラットで扱いやすく、二重構造になっており加熱中も外側はほとんど熱くなりません。「ベルべタイザー」は、美しいデザインと堅固な機能面を両立しました。
操作方法は驚くほどシンプル。お手入れもラクラク
「ベルべタイザー」の使い方は、とても簡単です。冷たい牛乳(または植物性ミルク)を注ぎ、専用のチョコレートフレークを入れ、スイッチを入れ、2分~2.5分待つだけです。内部のウィスク(泡立て器)がゆっくり回転すると同時にヒーターで加熱します。ランプが消えたら出来上りです。
アイスドリンクを作る場合には、約半量の牛乳で同作業を行い、スイッチが切れたところで残りの牛乳を加えます。氷を入れたグラスに注ぎ入れて出来上がりです。
牛乳が焦げることなく、ホットショコラ全体が最適な温度に仕上がるのには秘密があります。仕上がりの温度に到達する寸前でヒーターが止まり、その後少しの間ウィスクが回り続けます。この間に、内部に残った熱を牛乳が吸収して最適な温度に達したところでウィスク(泡立て器)の回転が止まりスイッチが切れます。これによって、「ベルべタイザー」で作るホットショコラは、最高のバリスタグレードの味に仕上がるのです。
使用後のお手入れも簡単です。内側が焦げることもないので、本体の中を素早く拭いて、すぐに次の一杯を作ることも可能です。
開発を支えたのは、信念とチームワーク
妥協を許さない完璧へのこだわりは、ホテルショコラとデュアリット社の共通の理念でした。“人々をハッピーにするために毎朝ベッドから起き、一生懸命に仕事をし、より良い未来に想いを馳せながらベッドに入る” この想いのもと、ホテルショコラとデュアリット社は良いチームワークを築き、共に力を合わせました。
そこから生み出された「ベルベタイザー」は、人々を笑顔にする完璧なホットショコラを作り出します。
世界中で多くの人々が、ホットショコラでしあわせな時間を過ごせますように・・・・。私たちホテルショコラの強い想いがここにあります。